一人暮らしをしていると何を買うにも家族の目を気にする必要がありません。衝動買いした洋服、流行りのコスメ、目についたものを次々購入していった結果、気が付いたら部屋が物で埋まっていたという経験はありませんか。
雑然とした部屋で暮らすのは嫌だけど、せっかく買ったものを捨てることもできない……そんな一人暮らし女子におすすめしたいのが『ミニマリスト生活』です。
この記事ではミニマリストの基礎知識から、ミニマリスト生活を実際に行ううえでのポイント、すっきりした部屋を維持するコツまでを解説していきます。

ミニマリストとは、所有物を減らし、最小限のもので豊かに暮らす人たちのことです。
もとは「最小限の」という意味の英語「ミニマル」から作られました。物があふれる現代において、物欲に振り回され物を増やし続けた結果、虚しさや生きづらさを抱えてしまう人は増えています。
これに対しミニマリスト生活は自分にとって本当に必要な物だけを使い、シンプルに生きていこうとする新しいライフスタイルです。

ミニマリスト生活を実践するうえでのポイントを物別に見ていきましょう。

■ファッション編

洋服は一人暮らし女子が貯めこみやすい物の1つです。クローゼットの中身をミニマリストルールで仕分けしていきましょう。
まずは1年以上着なかった服を探します。季節が一周しても出番がなかったのなら、今後も着る可能性は低いと考えられます。
次に流行りが過ぎてしまって着る気がなくなった物、汚れや皺が目立つ物、サイズが合わない物を仕分けます。
最後に今の自分の好みと合致しないものを選びます。数年前はお気に入りだった洋服でも、今の流行、年齢にはいまひとつ似合わないというものがあるはずです。
洋服を捨てるのがもったいないと感じてしまうときは、リサイクルショップやフリマアプリを利用すると手放しやすいようです。

■化粧品編

最初のステップは、使用期限が過ぎたものを捨てていくことです。
肌に直接つける化粧品は、新鮮なうちに使い切ってしまいたいものです。開封後半年〜1年以上たっているものは、なるべく早く捨ててしまうのが片付けにも体のためにも良いでしょう。未開封の化粧品でも3年以上たっているものは品質に問題が出てくるので、思い切って捨ててください。
次に普段使いしている化粧品と使用頻度の低い化粧品を分けます。使用頻度が低い化粧品の中でも、アクセントカラーになるなど使いどころがあるものは残しても良いでしょう。しかし他の化粧品とカラーや用途が似ているものは、無駄に場所をとっている可能性が高いです。どれか1つを残し、後は処分対象としてみてはいかがですか。

■キッチン用品編

キッチンで、もっとも手を付けやすいのは食べ物です。賞味期限がはっきりしているので、捨てるかどうかの判断がしやすいからです。
次に1年以上使われていない調理器具を処分しましょう。一人暮らしならフライパン、鍋、包丁とまな板があれば一通りの料理はできるはずです。
ついつい買ってしまう100円ショップの便利グッズ（保存容器やレンジ調理器具）も、場所を取ったりかさばったりとなかなかの曲者です。物珍しさから数回は使ったものの、いつの間にかキッチンの隅でほこりをかぶっているなら捨ててしまいましょう。
最後に食器の数を最小限に抑えます。普段使う食器一人分と来客用グラスを数個用意しておけば十分です。もし来客が増える予定があるなら、その時に買い足せば良いと考えると良いようです。

せっかく物を捨てたのに、また不要なものをため込んでしまってはミニマリスト生活を維持できません。
スッキリした部屋を保つためには、まず物を捨てる際にどうして購入したのかを考えることが大切です。
「安かったから購入した」が、「値段につられただけで本当は要らないものだった」など、購入した理由と捨てる理由を考察してみましょう。今後物を購入するかどうか選択するときの参考になります。
次は実際に物を買うときの注意点です。「いつか必要になるかも」ではなく「今本当に必要なのか」を事前によく考えるようにします。未来ではなく、今の自分のために買い物をするようにすると良いでしょう。
物を貰う場合も一考してください。無料の試供品など「とりあえずもらっておこう」と考えるのはやめましょう。無料でも自分にとって必要のない物はいずれ必ずゴミになってしまいます。
最後に、物を１つ購入したら１つ捨てるようにすることが大事だということを覚えておいてください。増やした分を捨てれば、部屋の中にある物の数は一定に保たれます。

ミニマリスト生活を成功させるコツは「本当に必要な物」を探し出すということです。
捨てることだけに集中せず、自分にとって大切なものを見つける宝探しのつもりで試してみてください。
部屋だけでなく心もスッキリ整頓されるミニマリストを目指しましょう。