一人暮らしの生活は気楽な反面、時に寂しさを感じることもあるでしょう。
帰宅したときに出迎えてくれる「ペット」の存在に憧れたことはありませんか。実は日中飼い主がいなくてもお留守番できるペットは案外多いのです。

今回は一人暮らしでも飼いやすいペットと、飼育上のポイントについてご紹介します。

金魚は水槽の中で生活し、散歩する必要がないため、忙しい人でも飼いやすいペットです。
水槽やろ過装置など初期費用は掛かりますが、餌代はお手頃です。見た目が華やかですので、見ているだけで日々の疲れを忘れさせてくれるでしょう。
慣れてくると餌を見ただけでそばに寄ってくる姿も可愛いものです。

飼育上のポイントは、水を清潔に保つこと。水温や水質は適切に管理してください。水の定期的な交換も必要です。また、水が汚れないよう「ろ過装置」を使って餌の食べ残しなどを取り除いてあげるようにします。

鳥類はケージの中で飼えるので、飼育スペースの確保が比較的簡単です。
鳥の中でもセキセイインコは親しみやすく、初心者にもおすすめのペットです。個体差はありますが、オスは人の声を真似てしゃべってくれたり歌を歌ったりするので、一人暮らしの寂しさを紛らわすにはうってつけのペットといえるでしょう。またつがいで飼い、卵を産ませて数を増やしていくという楽しみ方もあります。

飼育上のポイントは、大きめのケージで飼うこと、害になる観葉植物と一緒に飼わないことです。毎日の日光浴や30分〜1時間程度室内での放鳥が必要なので、ある程度手間をかけられる人向けです。

ハムスターは個体の値段が安く、飼育中に発生する餌代なども安価です。回し車等がセットになった飼育ケージが販売されているので、手軽にペット生活を始めることができるのが魅力的です。

飼い主の手から餌を食べる姿は非常に愛らしく、回し車で運動をする一生懸命な様子もとても可愛らしいです。日中は寝ていることが多いので、留守がちな一人暮らしのパートナーとしてふさわしいペットといえるでしょう。
ただし体が小さいので事故や病気に見舞われやすく、寿命も平均2〜3年と短いです。
飼育上のポイントは、餌の時間を決めること。ケージは直射日光のあたるところ・湿気の多い場所を避ける必要があります。

ふわふわの体毛で日々の疲れを癒してくれるうさぎは、散歩の必要がない・ほとんど鳴き声を発しない・トイレのしつけが簡単・ニオイもあまり気にならないなど一人暮らしでも飼いやすいポイントがそろっているペットです。
ただし、室外の散歩が必要ない代わりに部屋の中での運動は毎日させてあげることが大切です。

飼育上のポイントは、ストレスを与えないよう丁寧に扱うことです。環境の変化に弱い生き物ですので、飼う部屋はなるべく変えないように心がけましょう。また、病気になったりすると治療費はかなりかさみます。万一の時のためペット保険に入っておくとよいかもしれません。

ペットとしてはメジャーな存在である猫は、一人暮らしの相棒にふさわしい特性を持っています。
まず、犬とは違い毎日の散歩が必要ありません。キャットタワーなど運動できる設備を整えれば完全室内飼いができます。日中は寝て過ごすことが多いため、飼い主が仕事に出かけていても、特に問題なく留守番をすることが可能です。
甘えた様子で抱っこを求めてきたり、餌をねだって足元に絡みついてくる姿はあなたを虜にしてしまうでしょう。
飼育上のポイントは、定期的な運動をさせて運動不足を防ぐこと、飼いきれないほど増えてしまわないよう避妊・去勢手術を行っておくことです。

最後に一人暮らしでペットを飼うためにチェックしておきたい3つの条件をあげておきます。

・自分になにかあったとき、お世話を頼める人がいる
急な仕事・病気・事故などで数日住まいを空ける時、ペットの世話を代行してくれる人がいなければペットは死んでしまいます。

・事前に大家さんの許可が取れている
※賃貸住宅にお住まいの場合、ペットを飼うためには大家さんの許可が必要です。飼うペットの種類によってはペット可の賃貸物件でもNGが出ることもありますので、必ず事前許可を取るようにしましょう。

・ペット飼育のための費用が準備できている
餌代やもしもの時の医療費などを考慮しておきましょう。

ペットを飼うということはその命に責任を持つということです。
自分にその資格があるかどうかは、ペットを選ぶ前に考えなければいけません。 可愛いパートナーを見つけて、日々の暮らしを豊かにするのも一つの手段かもしれません。