共働き世帯が増えて、夫婦で家事を分担することが当たり前になってきました。
しかし分担のバランスが悪く家事が上手く回らなかったり、負担を感じたりしている人はいませんか？
家族が仲良く心地よく暮らすための家事分担のコツは、「家事タスクの見える化」です。また、家事のやり方にこだわらず完璧を目指さないことも大切なポイントです。
家事タスク表の作り方や家事分担を成功させるちょっとした心構えについて、詳しくお話しましょう。

共働き世帯が増えて、夫婦で家事を分担することが当たり前になってきました。しかし分担が上手くいかず家事が上手く回らなかったり、分担に不満を感じたりしている人はいませんか？
結婚情報サイト「ゼクシィ」の調べでは、新婚カップルの31％が「家事の担当、負担をめぐって、パートナーと喧嘩になったことがある」と答えています。その一方で約6割は「現在の家事担当状況に満足」と回答しています。

ケンカをしながらも上手く家事分担ができているカップルは、どのような工夫をしているのでしょうか。
今回は、上手な家事分担のコツについてご紹介します。

家事分担で不満を感じるケースでは、相手がどのようなタスクをどれぐらいこなしているか知らないことが良くあります。
必要な家事を把握しないまま相手に任せっきりになっていたり、負担を感じているのにパートナーに相談できなかったりと、コミュニケーション不足が事態を悪化させているのです。
まずは家事分担についてじっくりと話し合うことが大切ですが、この時、必要な家事タスクを書き出す「家事タスクの見える化」を行いましょう。
家事タスクを一覧表にして色分けすると、お互いの担当が一目で分かるので非常に分かりやすくなります。
タスク表はいろいろな書き方がありますが、はじめは箇条書きでもかまいません。つい最近ではSNSで100マスに分かれた家事・育児をチェックするだけの一目瞭然のタスク表が話題になり、たくさんの人がトライしたようです。
夫婦の生活サイクルに合わせて「朝の家事」「夕方の家事」「夜の家事」と時間別に振り分けたり、「毎日」「週1回」「月1回」など頻度も付け足したりすると、分担がしやすいのでおすすめです。
家事タスク表は一度に完成させようとすると上手くいきません。試行錯誤しながら都度見直して、柔軟に分担を決めていきましょう。

一見、公平に家事を分担しているように見えても、なぜか不満がたまってしまうことがあります。そのような場合は、家事のやり方に「自分ルール」を持ち込みすぎていないか振り返ってみましょう。
家事のやり方に正解はありません。また、人それぞれ得意・不得意もあります。自分のやり方を過信したり完璧主義でいたりすると、パートナーのやり方に不満を感じる原因になってしまいます。

家事といえばどのようなものがあるかというと料理や洗濯、掃除と名前のついているものは男女ともにすぐ挙がります。
しかし、料理であれば献立を決める時間や買い物の時間、洗剤の詰め替え作業、お風呂の排水溝にたまったゴミ取りなど、いわゆる名前のない家事については男性の方が情報リテラシーは低いようです。
男性は指示を貰わないと何をしたらいいかわからないという方も多いので、やって欲しいことや分担したいことは図や表にして、わかりやすく視覚化するのもおすすめです。最初は大変でも、習慣化すれば当たり前のように家事に関わってくれるようになります。

家事を分担する目的は、家族が健康で心地良く暮らせる家を作ることです。
そのために一番大切なのは、パートナーを思いやり感謝する心であることを忘れずにいましょう。
分担にこだわるあまり忙しい時に協力しあえなかったり、お互いが「自分の方が苦労している！」と主張しあったりしては本末転倒です。
上手な家事分担で、笑顔あふれるマイホームを作りましょう。