働き方改革とよく聞きますが、あなたの仕事環境に何か変化はありますか？
仕事や家事、育児に毎日追われて余裕のない生活を感じている人が多くいます。

しかし、これからは仕事・家事・育児または介護など日々の暮らしを応援する社会が求められています。
解決策の一つがこれからご紹介する「勤務間インターバル制度」（以後、「インターバル制度」という）と新しくなった「フレックスタイム制」（以後、「フレックス制」という）です。
この制度を簡単にご紹介すると、働く時間を調整し仕事と生活を両立するための制度といえるでしょう。
どんな制度なのかをご紹介します。

今年４月より施行されたこのインターバル制度とは、勤務終了から翌日の始業までの時間、一定時間以上の「休息時間」を設けることで働く人の生活や睡眠時間を確保する制度です。

下記の図をご覧ください。
通常は遅くまで残業しても翌日は定時に出社します。
このような状態が恒常化すれば、働く人の生活時間を減らすことになり生活と仕事の両立が困難になります。

しかしこのインターバル制度を導入し、前日残業したら翌日の始業まで一定の時間を設けるために出社時間を遅くし働く人の休息時間を守るという制度です。
企業に対しては努力目標として１１時間以上空けることを推奨しています。

厚生労働省　フレックスタイム制より引用

・フレックス制について
フレックス制とは一定の期間について労働時間をあらかじめ定めておき、その時間内で毎日の始業及び終業の時刻を自主的に決めて働く制度です。
こちらも先にご紹介したインターバル制度同様に、生活時間と仕事との両立を図るために設けられました。

今回、このフレックス制が改正されて利用しやすくなりました。
各企業に対して利用促進を促すために今までは一定の清算期間が１か月となっていましたが3か月に延長されました。

一例として、
４月は既定の勤務時間数が１０時間不足していた。その分５月や６月の勤務時間数をそれぞれの月に５時間プラスすれば、トータル３か月で規定時間数をクリアすることになります。

詳細は下記厚生労働省の図をご参照ください。

１０時から１５時までは必ず勤務する時間として、その前後の出社・退社時間を生活に合わせて調整するのです。

厚生労働省フレックスタイム制より引用
企業への参考資料

なぜ、この新しい働き方制度が施行されたのでしょうか？
家庭と仕事の両立がうまくできない、それは育児しにくい環境となり、人口減少につながります。
また、介護離職したキャリアを持つ多くの中高年世代が介護と仕事を両立するためには、社員が同じ時間に出社するような今までの労働拘束時間の枠をもっとフレキシブルにする必要があります。

家庭と仕事を両立させるための制度としてこのインターバル制度と改正されたフレックス制が施行されたのです。

働いている会社がこの新しい制度を導入した場合、働き方はどう変わるのか？
いつも同じ時間に皆がいるという状況ではなくなります。
より密な情報と、不在時の対応などを円滑にするために社内の理解やシフトの調整が必要になるでしょう。
新しい働き方についての注意点をお伝えします。

筆者もシフト制の会社にて業務を行っていますが、業務上で基本となるのが、見てすぐわかる履歴を残すこと、これは手書きメモでもメールでも重要なことですね。

また厚生労働省もこのインターバル制度やフレックス制を導入するにあたり、企業には助成金の支給を行っています。

この助成金の内容は、テレワークの設備導入や労務管理ソフトの導入費用になります。

会社や業務により内容は異なりますが、情報共有するにはChatworkやSlackのようなパソコンやスマートフォンアプリで情報を共有するツールで会社から自宅にいる社員同士が連絡を取りあう方法もあります。

どのような方法であっても業務に支障を起こさないことが重要になるでしょうね。

会社の制度をうまく利用して自分にとって働きやすい環境づくりをすればそれがこころの余裕につながり、自然と家事や育児もバランスよくこなすことができるようになるかと思います。

皆さんぜひこの機会に働いている会社の制度を確認してみてはいかがでしょうか？

生活を応援する制度を利用できるなら、家族との時間にもゆとりがでるでしょう。
家族とともに過ごす時間を大切にできる、またその時々のライフスタイルにあった家をセンチュリー21で探してみませんか？