【前編(クローゼット)】プロに聞く!クローゼットやキッチンを楽しく簡単片づけ収納!「クローゼット収納をきれいにする秘訣とは」

クローゼット収納
部屋はスッキリときれいに保ちたいもの。しかし、日々の生活に追われて散らかってしまったり、収納がいっぱいで片づかなくなったりしていませんか?
今回は、掃除や片づけのプロ、『天使のおそうじ』を運営する若林和子さんに、収納や掃除のコツについて取材しました。
前編では、クローゼットの収納や部屋を広く見せるコツを中心に伺っています。

整理収納やハウスクリーニングを手掛けるお掃除のプロ

Q:まず、『天使のおそうじ』を運営する若林さんのお仕事について、簡単に教えてください。

A:『天使のおそうじ』では、お掃除を中心とした、洗濯・アイロンがけ・買い物等の日常的な家事全般を行う「家事代行サービス」、換気扇の頑固な油汚れやキッチン・浴室の頑固な汚れ・窓・フローリングのしつこい汚れ等をプロの技と道具で落とす「ハウスクリーニング」、片づけが苦手・お部屋が散らかっている等のお悩みを伺い、お客様と一緒に理想のお部屋・収納へと作り上げていく「整理収納サービス」や、「遺品整理」の現場の思いから、自ら集めた大切な物(思い出の物・写真・趣味の物等)を整理して人生を振り返り、やり残したこと、大切な人に伝えておくこと、希望することなどを考えながら安心して楽しく生きていくための「生前整理サービス」をしています。 「お掃除」や「片づけ」、「生前整理」関連のセミナーも開催しています。

クローゼットは8割収納が基本!「動線」と「動作数」を考える

クローゼット収納
Q:クローゼットは収納の仕方に悩む人が多い箇所ですが、上手な収納方法を教えていただけますか。

A:まず、最初に洋服全体の量を見直すことが基本。洋服を全部出して、一枚一枚、「幸せな気持ちになる服」か「笑顔になれる服」か「やる気の出る服」かを考えてみてください。「もったいない」、「痩せたら着るかも」、「また流行るかも」といった理由で着ないで取ってある服で、クローゼットがギュウギュウ詰めになっていたり、入りきらず出しっぱなしの洋服があったりするようでしたら、「着るかも」だけで取ってある服は思い切って手放しましょう。

クローゼットは、「8割収納」にするのがポイントです。ギュウギュウ詰めになっていると、着たい洋服を選んだり取り出したりするのがたいへんです。やっと取り出したけれどシワになっていて着られなかったということも。戻すのもたいへんになり、出しっぱなしになってしまいがちです。
余裕のある収納にすることが大切です。クローゼットに限らず全ての収納に当てはまります。

Q:では、洋服の量を適量にしたら、どのようにクローゼットに収納していくと使いやすいのでしょうか。

A:私のクローゼットを例に説明していくと、取り出しにくい上段にはオフシーズンのものを収納します。収納ケースはジッパーで閉まるものか蓋のものにしてください。引き出しですと、下に降ろすときに引き出しが飛び出して危険です。
使いやすい真ん中から下にはオンシーズンの洋服をしまっています。引き出し式の収納ケースに、ハンカチや靴下・下着などの小物類を入れていますが、ここも収納スペースに余裕を残すことが大切です。よく着るトップスやズボンは、引き出し式収納ケースの上に置いたソフトボックスに入れています。これは、出し入れするときの動作数を減らすためです。出し入れをするときに動作の数が多いと、面倒になって、しまわずに出しっぱなしにしてしまいがちです。
ハンガーには仕事着・セミナー用の服といったように、用途別に並べて掛けています。毎日仕事で出かけていることが多いので出来るだけ家事の手間を減らすために、ポロシャツ等は洗濯後ハンガーに掛けて干し、乾いたらそのままクローゼットに収納しています。
また、洋服を取り出した後、クローゼットには空のハンガーが溜まってしまいがちですが、私はハンガーに掛けていた服を着たときには、直ぐにハンガーを洗面所に持っていきます。なぜなら、洗面所で洗濯物を干すからです。
自分の「動線」と「動作数」を考えると、収納がしやすくなります。
クローゼット収納
Q:クローゼットは、「動線」と「動作数」を考えて収納することが大切なのですね。ほかにも、収納のコツはありますか。

A:どこで着替えるのか動線を考えていくと、クローゼットにすべての衣類をしまわなくてもよいのです。洗面所にパジャマや下着をしまっておくと、入浴時の動線がスムーズになります。羽織り物も洗面所に掛けるようにしておくと、帰宅後、ハンガーに掛けて手を洗うまでの一連の動作がしやすいです。ハンカチやティッシュ・時計なども洗面所に置いて、出かける準備がここで完結するようにしています。

部屋を広くスッキリ見せるのも、物の量が大切

クローゼット収納
Q:部屋を広く見せるには、収納はどのように考えたらよいのでしょうか。

A:部屋を広く見せるには、物は出しっぱなしにしないで使い終ったら直ぐに定位置に戻すことが基本です。床に物を置いていると、どうしても部屋が狭く見えてしまいます。例えば買って来た物をとりあえず紙袋のまま床に置くのはやめて、直ぐにしまう習慣をつけるとよいです。
高齢の方や小さなお子様がいらっしゃるご家庭は、安全面からもとても大事です。

それから、「あったら便利かも」と思って買って使わないでしまっている物は、そもそも要らないのではないでしょうか。物を手放すときの辛さを考えて、必要な物だけを買うべきです。物を購入する時には、本当に必要かどうか、収納するスペースはあるのか、厳選する習慣をつけるようにします。そして、必要な物だけを定位置を決めて、取り出しやすくしまいやすい場所に収納しておきましょう。

Q:物を増やさないというお話をお聞きしましたが、家の中のゴミを増やさないようにするコツはありますか?

A:ダイレクトメールなど、毎日のように物が家の中に入ってくる時代です。ゴミを溜めないように、ゴミの日に合わせて「片づけ時間」(15分位の短時間がポイント)を決めておいて、ゴミを家から出す習慣づけをするのがおすすめです。ゴミを見た時に「あとで」の気持ちにならないように、直ぐに捨てられるように、各部屋の手の届く位置にゴミ箱を置きましょう。
整理・整頓されたお部屋は、散らかりにくいです。

クローゼットを使いやすくするのも、部屋をスッキリと広く見せるのも、物の量が大切とのこと。物を必要以上に増やさない、ゴミを家の中に溜めこまないようにして、スッキリとした暮らしをしたいですね。後編では、キッチンや部屋をきれいに保つコツを中心にお話を伺います。

(プロフィール)
天使のおそうじ
代表 若林和子

一般社団法人生前・福祉・遺品・整理事業協会 理事
NPO法人日本ハウスクリーニング協会 整理・収納・清掃(3S)コーディネーター指導員
一般社団法人生前整理普及協会 生前整理アドバイザー指導員

東京を中心に家事代行・ハウスクリーニング・整理・収納・生前整理・遺品整理事業を展開

一般の人向け、自治体や企業様向けの「お掃除講座」「片づけ講座」「生前整理講座」のセミナー講師

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