結露させない! 見逃さない! 結露ハンターの必殺ワザあれこれ

結露
冬になると窓や玄関ドアに発生する「結露」が気になるという人は多いはず。
結露は、窓やドアが濡れるだけでなく、カビ、ダニ、シロアリなど害虫の発生原因となり、人体に悪影響をおよぼす危険性もある見くびれないものです。そんな厄介な結露を防止するには、どうすればいいのでしょうか?

今回は、結露の原因を正確に理解し、効果的な結露対策を実践するための情報をお届けします。健やかに冬の季節を過ごすために、記事を参考に結露対策を進めてみてくださいね。

結露がもたらす様々なトラブル!

家の中の結露を放っておくと、実は大変なトラブルにつながる場合があります。代表的な例を挙げると、窓下の床が、結露の水滴でいつの間にか湿ってしまい、ふやけて使い物にならなくなったり、結露の窓に接するカーテンやじゅうたんが濡れて、カビが発生していることもあります。
最近はやりのアイアンで作られたインテリアグッズは水に触れると錆びる性質があるため、結露が金属製のインテリアグッズのサビをもたらすケースも見受けられます。
ここでは、結露によって発生する恐れがあり、かつ人体や家に悪影響をもたらすトラブルについてご紹介します。

・カビ
温度が20〜70℃、湿度が70%以上で栄養があればどこにでも発生するのがカビです。建物の材料や仕上げに使われる接着剤を栄養分とするため、これらの条件が当てはまる結露による湿気のある部分に発生します。カビはアトピーや小児ぜんそく、アレルギー皮膚炎などのアレルギー症状の原因とされているため、放っておくと人体に影響があるトラブルと言えるでしょう。

・ダニ
高温多湿を好むため、夏に発生し冬場は活動しないことが一般的ですが、暖房で暖められかつ湿気のある冬場の結露部分はダニが発生する条件が揃ってしまいます。カビと同じく、ダニもアレルギー症状の原因となるため注意したいトラブルです。

・シロアリ
水分を多く含んでいる木材や段ボールをエサとして好むのがシロアリです。結露が原因で、壁のわずかなひびや隙間から建材の中に水が入ってしまい、シロアリが大好きな湿気を含む木を作ってしまうことがあります。特に、家が古い木造建築である場合には、要注意したい害虫です。放っておくと家がいたむだけでなく、最悪の場合には家が傾いたり倒壊する恐れがあります。

結露を解決する4つの方法

結露
厄介な結露を防ぐ方法をご紹介します。覚えておくと何気ない日常の中に取り入れられるものもありますよ。

・換気
特に、空気中の水蒸気量が多くなる暖かい空気が室内にこもりがちな冬場は、換気を心がけましょう。外の冷たい空気と部屋の暖かい空気を行き来させることで、部屋の中の水蒸気を逃すことになり、結露が減らせます。就寝前に1度換気をしておくと、朝の結露が軽減できるでしょう。また、結露しやすい窓やドア付近の空気に扇風機の風を当てると、寒暖差が緩和されるので結露を減らすことができます。
その他、台所や浴室のいわゆる水回りの湿気が寒暖差によって結露となる場合は、使っていない部屋の窓を少し開けて扇風機を外に向けて換気すると、湿度が下がり結露の予防になります。サーキュレーターがある場合は、暖房機で暖められた空気を循環させて部屋の中での寒暖差をなくすという方法も積極的に利用したいものです。

・除湿と加湿
部屋よりも外の空気に水蒸気が多くなる夏場には、換気をすると部屋の中に湿気を取り込むことになります。そのため、換気ではなく除湿を心がけることが重要。エアコンなどの除湿機能を効果的に使うことがおすすめです。
冬場に加湿器を使用する場合は、あまり部屋を加湿しすぎないように。洗濯物の部屋干しは厳禁。観葉植物や水槽がある場合は暖房器具のない部屋に移動させましょう。
季節を問わず湿気がこもりがちな浴室では、常に換気扇を回すように心がけたいものです。
クローゼットや靴箱には市販されている除湿シートやグッズを利用するのもいいのですが、炭は除湿のみならず嫌な臭いを吸着してくれる作用があるので、クローゼットや靴入れに置いておくと役に立ちます。ほかにも新聞紙に重曹を包んで置いておくと除湿・消臭効果が期待できますが、面倒あれば新聞紙を入れておくだけでも湿気を吸収してくれますのでお試しください。

・暖房機器
強制排気管と呼ばれる、部屋の外に排気ガスを放出する装置のない「石油ストーブ」や「ガスストーブ」、「石油ファンヒーター」は、室内に水蒸気を発生させます。結露を抑えるためには、室外排気タイプの暖房機器を選ぶか、輻射熱型の暖房器具と呼ばれる「床暖房」「ホットカーペット」「オイルヒーター」を使うようにしましょう。
最近では窓下に設置する専用のヒーターもたくさん出回っています。普通の暖房器具に比べて消費電力が少ないタイプも多いので、暖房と結露対策を兼ねた効果的な暖房器具だと言えるでしょう。

・窓部分
窓をペアガラスや真空ガラスにすると、部屋の暖かさを逃しにくく室外の冷たさが伝わりにくいため、結露対策に効果があると言えるでしょう。また、サッシ部分をアルミではなく樹脂性の断熱性能の高いサッシにすると、かなり結露を防ぐことができます。とはいえ、窓やサッシを改修するのはなかなか簡単なことではありません。
そこで、窓の下部分などに100円ショップで販売されている「結露シート(あるいはテープ)」や新聞紙を貼り付けておくなどすると、簡単に水分を吸収することができます。新聞紙は見映えはあまりよくないのですが、はがしてそのまま窓を拭くこともでき、新聞に使われているインクの成分がワックスのようにコーティング作用をしてくれるので一石二鳥です。
また、結露を拭き取ったあとは、週に1、2度食器用の洗剤を薄めて窓ガラスを拭いておくと、結露がつきにくくなります。これは洗剤に界面活性剤が含まれていて、水をはじく作用があるためです。
結露
冬場の見慣れた光景でもある結露。放っておくとアレルギーの原因となるカビやダニ、家の倒壊の原因ともなるシロアリの発生などにつながる厄介な現象です。結露が発生する条件が整いだしたら、こまめに換気をしたり、除湿機能を使ったりすることで、手軽に減少させられるのも結露の特徴です。
必要な場合には、暖房機器や窓の改修を検討するなどして、健やかに冬の季節を過ごしてくださいね。

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