日本で今、急速にリモートワークが広まっています。
リモートワークは在宅勤務・テレワークとも呼ばれ、新型コロナウイルス感染拡大を予防するための政府からの要請をきっかけに取り入れた企業も多く見られます。
小・中・高校の休校措置によってやむを得ず自宅で仕事をするご両親もいるでしょう。リモートワークは通勤ラッシュを避けて時間を有効に使えるメリットがありますが、子育て世帯の場合、家にお子さんがいる時間は集中して仕事ができないというデメリットもあります。

部屋づくりを工夫して、仕事と子育てを両立してリモートワークしやすい環境を整えましょう。

みなさんは、自宅に仕事をするための専用の部屋やスペースをお持ちでしょうか？
リモートワークのスタイルは人それぞれですので、決まった仕事部屋をお持ちでない方もいるでしょう。ダイニングテーブルやソファ、なかにはベッドの上で仕事する人もいると聞きます。
しかし、子育て中のご家庭なら仕事部屋や専用のワークスペースで仕事するのが理想的ではないでしょうか。
なぜなら、親もお子さんもオンオフを切り替えて、仕事に集中できる環境を持てるようになるからです。
お子さんが小さいうちはPCや周辺機器、重要書類へのイタズラを防ぐ意味でも、専用のスペースを確保したいところです。
リモートワークではビデオ会議システムを使ってミーティングを行う場合もありますが、その際に同僚に家の様子を見られてしまう点にも注意しましょう。
お子さんが部屋を散らかした時や忙しくて掃除が間に合わない時も、仕事スペースさえ片付ければ安心ですね。

リモートワークでも仕事中は保育園等に預けられるのが理想ですが、現実にはそうもいかない場合があります。
まだ小さいうちはお子さんから目を離すことができないので、独立した仕事部屋で仕事をするのは不安ですよね。
お子さんの様子に目が届く場所に、お子さんが侵入しにくいワークスペースを作りましょう。
母親の姿が見えなかったり抱っこしてもらえなかったりすると泣いてしてしまう子も多いので、お子さんが安心して一人遊びできる環境も整えてあげるといいですね。
仕事スペースを作るためにリフォームするなら、リビングの隣に室内窓のある書斎をレイアウトするとおしゃれです。
室内窓は広く大きく取って開放しておくと、お母さんの顔が見えたり声が聞こえたりするので同じ部屋にいるような感覚が強く、お子さんたちも安心します。
将来は窓を閉めてカーテンやブラインドで目隠しすると、独立性の高い個室としても利用できます。
今ある間取りを活かすなら、チェストや間仕切り収納で腰から下の空間を区切り、侵入防止柵を設置してスペースを区切れば、侵入しにくい簡易的な仕事スペースが出来上がります。
独立したスペースを確保できずリビング・ダイニングで仕事する際は、PCや書類にイタズラされないよう収納を工夫しましょう。
お子さんの気をひかないよう中身の見えない書類ボックスや扉付きの収納がおすすめです。
扉にはドアロックをつける、書類ボックスはお子さんの手の届かない高い位置に収納すると、さらに安心です。
中身の見えない収納はラベリングで見やすく整理整頓すると、仕事の効率もアップします。

お子さんが少し大きくなって一人で過ごせる時間が長くなると、独立した専用の仕事部屋でも集中して仕事ができるようになります。
しかし、もし可能であればリビングの一角にもワークスペースを構えて、2カ所で仕事するのも良いでしょう。
リモートワークはオフィスと違い話し相手が無く孤独なので、気分転換のタイミングがはかれず集中力が落ちてしまうこともあります。
自宅に2カ所の仕事スペースを持つことで、場所を変えてリフレッシュした気持ちで効率良く仕事を続けられます。
リビングの仕事スペースでは、家族共同で仕事や宿題をするのもおすすめです。
親が机に向かっているとお子さんも勉強に意識が向きやすく、高い学習効果が得られる傾向にあります。

出社できない状況での慣れないリモートワークに、ストレスを感じる方も多いでしょう。子育て中で家にお子さんがいるなら、なおさらです。
しかし部屋の配置や収納を工夫すれば、集中して仕事ができる環境を整えることもできます。
また、お子さんと接する時間が増えるのはリモートワークの大きなメリットです。
これまで見えなかったお子さんの意外な一面が見えるかもしれません。
また親が仕事をする姿を見せることは、お子さんたちへの社会教育の一環とも言えます。
会社とは違う環境をプラスに変えて、仕事も子育ても楽しんでいきましょう。