一人暮らしの固定費で大きな金額となるのは家賃ですよね。毎月決まった額の支払いとなるため、一人暮らしを続けられるのかを見極める重要な要素となります。
一人暮らしの家賃は、どのくらいの金額を目安にしたら良いのでしょうか。自分のライフスタイルに合う家賃を見分けるポイントを確認していきましょう。

家賃の目安は、一般的に手取り収入の20〜30％だといわれています。※1
例えば、手取り収入が月20万円の場合、4〜6万円となります。この金額はあくまでも目安であり、手取り収入と住みたい地域の家賃相場、ライフスタイルなどと照らし合わせ、無理のない範囲で家賃を決めていくと安心です。

注意したいのは、手取り収入の20〜30％を目安にするということです。総支給額で考えると、年金や健康保険料、税金などが差し引かれるため、月収における家賃の割合が大きくなってしまいます。

家賃のほかに必要な生活費は、食費、水道光熱費、通信費などがありますよね。もし、車を所有しているなら駐車場代、ガソリン代なども必要となります。

ライフスタイルは人それぞれです。仕事が忙しく自炊が難しい方は、外食が多くなる傾向があり、食費の割合が大きくなると思います。
そのほかに、趣味を充実させたい場合は、家賃をおさえて趣味に使える金額を増やす方もいます。
ライフスタイルの中で重要視したいものをリストにしてみるのもおすすめです。

また、住む地域によって水道光熱費の基本料金が異なります。
例えば、プロパンガスを使っている賃貸に住むと、都市ガスよりも高くなる可能性があるのです。※2
住みたい地域の水道光熱費の料金をあらかじめ調べておくと、一人暮らしの生活費が推測できるでしょう。

毎月、家賃と生活費の支払いで給料を使い切ってしまうと、将来の備えが心配になるかもしれません。

資格試験を受ける予定があるなら、試験の費用や書籍代などが必要になることがあるでしょう。また、病気になったときの治療費、家電が壊れたときの購入費なども、将来のために備えておくと安心だと思います。

一人暮らし世帯の貯蓄の目安は、手取り収入の15〜20％が目安です。手取り収入が月20万円の場合、3〜4万円となります。部屋を借りる前には貯蓄額も考慮して、どのくらいの家賃なら支払いが可能かを見極めることも大切です。※1

現状の固定費を見直すと、家賃にかける金額が増える場合があります。携帯電話を格安SIMにすることも、固定費を見直すひとつです。通信費は、契約する会社で料金やサービスが異なります。※3
まず、携帯電話の使用状況を、半年分くらい確認してみてはいかがでしょうか。

通話料やデータ使用料が明確になることで、「通話をよく使うから通話定額が良い」「データ使用料がいつも余っているから、ギガ数（GB）を下げられる」など、自分に合う料金プランを見極めることができます。
現在よりも、通信費を節約できる可能性がありますので、見直しはおすすめです。

固定費には、水道光熱費の基本使用料などもありますよね。水道光熱費のうち電気代は、アンペアを下げると基本使用料が安くなります。
しかし、使用している家電によっては、アンペアを下げることでブレーカーが落ちてしまうかもしれません。
家電の利用状況を考慮して、可能であればアンペアを下げることも選択肢のひとつです。※4

一人暮らしの家賃の目安は、人それぞれです。まず、現状の生活費を書き出しながら、家賃にどのくらいコストを費やせるのか見極めましょう。
どうしても住みたい地域の家賃が高く、現状で借りることが厳しい場合は、固定費の見直しを行うこともおすすめです。

＜参考＞
※1 ゼロからわかるお金の基本　カワグチマサミ著　高橋書店

※2 都市ガスは経済的
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/chg/merit01.html

※3 格安SIMカード(MVNO)とは？初心者向け選び方ガイド
https://kakaku.com/mobile_data/sim/guide/

※4 現在のご契約アンペアの確認方法
https://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/basic/ampere/ampere01-j.html