仕事・子育て・家事にと忙しい日々。時間に追われていると、食事作りに費やす時間と労力を減らしたいと感じませんか？
忙しい毎日が少しでも楽になるような、作り置き料理のアイデアをご紹介します。
調理時間を短縮するには、まとめて作るのがコツ。購入した食材を使い切るようにすると、ロスが少なくなります。やりやすい方法を見つけて、食事作りを乗り切りましょう。

毎日の献立を考えるのは悩むところですね。献立の基本は一汁三菜と耳にしたことがあるかもしれません。
一汁三菜とは、汁物・メイン料理となる主菜・小鉢などの副菜を組み合わせたメニューに、ごはんなどの主食を合わせたものです。さまざまな食材を使ったバランスの良い食事になりますが、毎日用意するには手間がかかるもの。そのようなときは、作り置きが重宝します。作る時間がない場合は、お惣菜や冷凍食品などを組み合わせるのも良いでしょう。

負担の少ない範囲で献立を考えつつ、食材を用意します。メイン料理の肉や魚を買ったら、その日にまとめて下処理をするのが、後々便利です。副菜もまとめてつくると、調理時間の短縮につながりますよ。作り置きをするときには、衛生面にも注意しましょう。大小さまざまな保存容器や、チャック付き保存袋が役立ちます。保存容器は、食品に触れても大丈夫なアルコールで消毒しておくと、衛生面はより安心になります。

作り置きには、1週間分まとめて作ったり、調理ができるときに多めに作ったりしてストックする方法などがあります。やりやすい方法で行なってくださいね。ここでは簡単にできる作り置きの例をご紹介します。

まずは主菜の例です。

「鶏ムネ肉と玉ネギの炒め物」
ひと口大に切った鶏ムネ肉200gをチャック付き保存袋に入れ、薄切り玉ネギ1/2個、サラダ油と醤油を大さじ1ずつ加えて揉み込み、冷蔵庫で寝かせます。食べるときにフライパンで焼いて完成です。冷蔵保存で3日以内に食べ切りましょう。

「ブリの照り焼き」
ブリの切り身2切れをチャック付き保存袋へ入れ、醤油・みりん大さじ1ずつと砂糖大さじ1/2を加えて馴染ませたら、冷蔵庫で寝かせます。食べるときにフライパンで焼きます。冷蔵保存で3日以内に食べ切りましょう。

次に副菜の例です。

「ニンジンとツナの炒め物」
フライパンにツナ缶を汁ごと入れ、細切りにしたニンジンを加えて炒めます。塩とコショウで味を調えたら完成。冷蔵保存で5〜7日が目安です。

「もやしナムル」
もやし1袋をさっと茹でて水気をよく切り、塩小さじ1とゴマ油大さじ1/2を加えて和えたら出来上がり。冷蔵保存で3〜4日以内に食べ切りましょう。

食べ切る目安は、水分が多い葉物野菜などや味付けが薄いものは3日ほど、水分が少ない根菜類などや味が濃いものは5日ほどです。家庭で作る場合は、この条件に当てはまらない場合も少なくありません。食卓に並べる前には、匂いや味を確かめましょう。

作り置きした1品をそのまま出すだけでなく、そのほかの食材と組み合わせてアレンジするとレパートリーの幅が広がります。
例えば、バターを混ぜたごはんの上に冷凍したカレーを乗せ、チーズを振りかけてオーブントースターで表面を焼いたらカレードリアの出来上がり。また、ニンジンとツナの炒め物はマヨネーズで和えるとサンドイッチの具にぴったりです。アレンジメニューで、手軽に1品が出来上がります。

共働きの家庭が増え、家事を分担していることもあるかと思います。早く帰宅した人がごはんを用意するルールの家庭もあるでしょう。
料理を作る人が複数いる場合には、メニューを共有しておくと、毎日の献立がうまく回るようになります。共有するのは、早めに食べきるものや追加で作り置きしたものなどの情報です。作り置きした1品も、冷蔵庫のすみで残ってしまうことがあるからです。

作り置きは、毎日の食事作りを楽にしてくれます。また、まとめて作ると、食材のロスが少なくなり、調理時間の短縮にもなります。作り置きを活用し、毎日の料理作りを乗り切りましょう。