電子マネーのキャンペーンやクレジットカードのポイント還元制度。気になってはいるけれど、「よく分からない」「うまく使いこなせないのでは？」と結局、現金決済で済ませているということはありませんか。
でも、それはとてももったいないことです。キャッシュレス決済は現金決済にはないメリットが沢山！うまく使いこなせば大きな節約につながります。

今回はキャッシュレス決済の基本から、実際の節約方法まであわせてご紹介します。

キャッシュレス決済というのは現金を使わない支払い方法です。日本でのキャッシュレス決済の比率は年々増しているものの、2016年時点で約2割。世界から比べると非常に低い水準です。そのため、政府は「未来投資戦略2017」にて、2027年までに日本のキャッシュレス決済の比率を4割に高めるという方針を打ち出しました。

お得なキャッシュレス決済の種類（※キャッシュレス決済の中には送金サービスや銀行口座振替など、さほど節約につながらないものも含まれるため、ここでは「お得なキャッシュレス決済」という言い方で種類を限定しています。）

・カードタイプ
１．クレジットカード　支払った代金は「後で」銀行口座から引き落とされます。
２．デビットカード　　支払った代金は銀行口座から「即時」引き落とされます。
３．プリペイドカード　「前もって」利用したい金額をカードに入金（チャージ）します。

・スマホタイプ
１．非接触IC決済（おサイフケータイ・Apple Pay）スマホをレジの読み取り機にかざして支払いをします。
２．QRコード決済　最近続々と登場している「○○ペイ」と名前のつくもので、スマホアプリ内のQRコードをレジで読み取ってもらって支払いをします（レジ付近のQRコードをアプリ内カメラで読み取る方法もあります）。

カードタイプやスマホタイプのキャッシュレス決済は支払った金額の数パーセントがポイントとして還元されます。ポイントは次の支払い時に現金の代わりに使うことができます。あなたがお店固有のポイントカードを持っていた場合、キャッシュレス決済でもらえるポイント＋お店のポイントカードでポイントの2重獲得をすることも可能です。
さらに消費税増税に向けて、政府は「キャッシュレス・消費者還元事業」を展開します。これは事業対象の中小・小規模店舗でキャッシュレス決済を行った場合に2％もしくは5％のポイント還元を行う制度です。2019年10月からの9か月間限定ではありますが、キャッシュレス決済は増税による家計のダメージを緩和できることが分かりますね。
お買い物の金額を減らさずに、簡単節約ができるキャッシュレス決済を生活の中に積極的に取り入れてみましょう。

キャッシュレス決済のもう一つのメリットはどこでいくら使ったかが、アプリやWEBサイトで確認できることです。さらに銀行アプリでは入出金明細に自分なりのメモ書きができるものもあり、何に使ったかを書き込めます。
一人暮らしだと家族の目を気にする必要もなく、ついついお金を使いすぎてしまうことがあるかもしれません。そんなときは、支払い履歴を見て支出に無駄がないか確認することができます。家計簿をつける手間なく、節約のヒントを得ることができるのでとても便利です。

キャッシュレス決済で還元されるポイントは、支払額に比例して大きくなります。だからこそ、大きな金額の買い物には積極的にキャッシュレス決済を使っていきたいところです。とはいえ、慣れないキャッシュレスでいきなり高額の支払いを行うのは不安かもしれません。そこで最初は少額のキャッシュレス決済に慣れていき、大きな買い物に備えるのがお勧めです。
例えば、引っ越し時には新しい家具・電化製品を用意するために様々な高額の支払いが発生するはずです。このときキャッシュレス決済を用いれば、お財布に大金を入れて持ち歩かずに安心・安全に手ぶらでお買い物ができ、引っ越し費用を賢く節約することができるでしょう。
メリットだらけのキャッシュレス決済、あなたもこれを機にデビューしてみてはいかがでしょうか。