夏の暑さがひと段落したこの時期、やっておきたいのがエアコン掃除です。夏に大活躍したエアコンは、フィルターや吹き出し口にホコリや汚れが驚くほど溜まっています。
汚れがそのままだと臭いやカビの原因になることも。
女性でも簡単にできる掃除法で、エアコンをリフレッシュしていきましょう。

暑い夏、活躍してくれたエアコンですが実は掃除していないとカビや汚れがたっぷりついていることがあるってご存知でしたか？ 冷房は室内の空気を取り込み内部で冷やします。そのため結露が発生し、湿気が溜まってカビが繁殖しやすい環境となるのです。

また室内の空気を吸い込むため、空気中のホコリやチリがエアコン内に吸い込まれ、フィルターやファン、フィンにも汚れがたまります。ホコリや汚れはカビの栄養となり、よりカビ菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
エアコンにカビが生えてしまうと、エアコンを使うたびに室内にカビがまき散らされます。

そのためカーテンや壁紙にカビが生えやすくなったり、カビの胞子を大量に吸うことでぜんそくや肺炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの病気になったりすることもあります。

送風時に嫌な臭いがする、吹き出し口が黒ずんでいるなどの場合はカビが発生している可能性があります。掃除をしてカビや汚れを取り除くようにしましょう。

作業前には必ずコンセントを抜き、感電を防ぎます。まずはエアコン全体を水で濡らした雑巾やハンディモップでふき取り、カバーについたホコリを取り除きます。

最初は汚れが付きやすく掃除しやすいフィルターから始めましょう。
まず掃除機をかけて、目立った汚れを取り除きます。ホコリが落ちるので掃除機をかける時は下に新聞紙を敷くと良いでしょう。掃除機では落ちないしつこい汚れは歯ブラシなどでこすって水洗いしてください。強くこすりすぎるとフィルターが変形するため、優しくこすることがポイントです。

油汚れがひどいときは中性洗剤を薄めたものを塗るか、水2Lに重曹大さじ7杯程度を入れたぬるま湯につけ置きするとよいでしょう。

吹き出し口も汚れが付きやすい部分です。水で濡らした雑巾でおおまかにふき取った後、細かい部分は割りばしに水で濡らした雑巾を巻き付けたもので掃除していきます。

さらに細かい部分を掃除する時は、軍手を二重につけてから、手で掃除がおすすめです。細かいところまでしっかりと掃除できます。軍手が一枚だけだと手を怪我することがありますから、必ず二重に重ねてお掃除してください。

ふき取りが大変なので、洗剤はなるべく使わず、水と雑巾だけで掃除するようにしましょう。

熱交換器は薄いアルミでできているため大変デリケートな部品です。自分で内部まで掃除しようとすると変形し、故障の原因となる場合もあります。

まずは軽く掃除機で表面のホコリを吸い取り、水で濡らしてから固く絞った雑巾で優しく拭く程度にしてください。熱交換器に素手で触れると怪我をする場合がありますから、必ず手袋を付けて行いましょう。

その後市販のエアコン洗浄剤を使って掃除するのもおすすめです。ただし熱交換器の奥の汚れやカビまではなかなか取り切れないため、汚れが気になる場合はプロのクリーニングをお願いするのも手です。

秋はエアコンの使用頻度が落ちるため、プロのクリーニング依頼も空いており安くできる場合があります。自分でのお掃除とプロのクリーニングを上手に組み合わせて、いつも清潔で快適なエアコンをキープしてください。